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社会価値創造研究支援プログラム

AI Nursingの開発と社会実装のためのEthical Platform構築

諏訪 さゆり
  • 研究責任者

    諏訪 さゆり 教授 / Sayuri SUWA

  • 所属

    千葉大学 大学院看護学研究院

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    ORCID ID

日本では、介護ロボットの開発が推進されています。しかし、介護ロボットを利用することでプライバシーの侵害や事故の発生、高齢者の生活機能の低下などの倫理的課題が起こることが危惧されています。そのため、開発された介護ロボットがすぐに社会実装されることは難しいとされています。一方で、私たちの日常生活ではロボットや人工知能(AI)、情報通信技術(ICT)が活用されて劇的に変化していることから、介護ロボットをはじめとするテクノロジーを駆使して活動や生活がより良くなるように支援する技術「アシスティブ・テクノロジー」に関するニーズをはじめ、利用の意思や想定するリスクなどの人々の倫理的認識も徐々に変化してます。このように、現在介護ロボットの社会実装の実現可能性は混とんとしています。

そこで私たちは、AIを象徴とするテクノロジーが、人々の意思、倫理観を尊重するアシスティブ・テクノロジーとして高齢者とケア提供者に活用され、最適なケアが実践されることをAI Nursingと定義し、その開発と社会実装のためのEthical Platform(倫理的な基盤)を構築することにしました。

具体的には、多国間国際共同研究によって倫理的観点を含むグローバルに活用可能なテクノロジー受容モデルを開発すること、介護施設における自律走行型ロボットの安全、安心を重視した導入と継続的利用のための組織マネジメントを明らかにすること、自律と自立を尊重する認知症ケアについてAI技術を用いて知識構造化を行い、知識検索・提供AIも開発することなどにチャレンジしています。

これらの研究活動によって、高齢者や家族介護者、医療・介護専門職の相互にとって意義のあるアシスティブ・テクノロジーの開発、また開発した技術のグローバル社会への実装を強力に推進します。

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諏訪 さゆり 教授の 記事 / ニュースリリース