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笹川 大河 特任助教 (JSPS特別研究員-PD)
Researchmap
/ Taiga SASAGAWA所属
千葉大学 国際高等研究基幹 / 環境リモートセンシング研究センター
研究キーワード
ササ・人工衛星リモートセンシング・地上観測・森林生態・Phenological Eyes Network (PEN)
所属学会情報
日本生態学会・日本森林学会・森林計画学会・日本農業気象学会・日本リモートセンシング学会・日本写真測量学会・日本地球惑星科学連合 (JpGU)・American Geophysical Union (AGU), European Geosciences Union (EGU), Asia Oceania Geosciences Society (AOGS)
研究テーマ
[A] 人工衛星データを用いた植物フェノロジー長期変動の解明
[B] ササの一斉開花枯死が森林動態に及ぼす影響の評価
研究概要
[A] 人工衛星が地球を観測して得たデータを用いて, 地球温暖化が植物の季節変化 (芽吹き・開花・落葉など) に与える影響の評価に取り組んでいます. 特に, 千葉大学が世界をリードして整備・解析している静止衛星のデータに注目し, JAXAやNASAといった研究機関と連携して研究をしています. また, 人工衛星データの解析には必要不可欠な「地上検証データ」の世界的な観測網の1つであるPhenological Eyes Network (PEN) のコアメンバーとして活動しています.
[B] ササは日本の森林で広く見られる植物種で, 数十年~百数十年に一度, 個体間で同調して一斉に開花枯死するという大変興味深い生態を持ちます. この一斉開花枯死は地理的に隔離された場所 (例えば離島) でも同調し, 森林生態系に大きな影響を与えると考えられています. 私は, 2022年から2023年にかけて北海道の各地で確認されたササの一斉開花枯死について, 人工衛星データ解析・現地調査・遺伝解析・古文書解析・森林動態モデリングを組み合わせることで, 一斉開花枯死周期の特定・一斉開花枯死が森林生態系に与える影響の解明・ササを指標とした北海道の古気候の復元などに挑戦しています.