冨田 沙羅 特任助教 (JSPS特別研究員-PD)

冨田 沙羅 特任助教 (JSPS特別研究員-PD)
/ Sara TOMITA

• 所属

  千葉大学　国際高等研究基幹 / 大学院理学研究院

• 研究キーワード

  粒子加速、宇宙線、衝撃波、無衝突プラズマ、乱流、レーザープラズマ

• 所属学会情報

  日本天文学会、アジア太平洋物理学会連合プラズマ物理分科会

研究テーマ

宇宙線加速と高エネルギー天体現象の解明

研究概要

宇宙には宇宙線と呼ばれるMaxwell分布に従わない高エネルギーな荷電粒子が飛び交っており、地球では最大10²⁰eVの宇宙線が観測されています。宇宙線がどこでどのようにして作られたのかは宇宙線発見以来100年以上経つ今も未解明です。また宇宙線は星形成や銀河進化にも影響を与えるため、宇宙線がいつどこでどれだけ作られているのかを理解することは、宇宙物理学の重要課題の１つです。

X線、ガンマ線、高エネルギーニュートリノで明るく輝く高エネルギー天体現象は、宇宙線の起源候補です。しかし各天体の詳細な物理機構は分かっていません。天体から噴き出たプラズマ流が作る衝撃波で粒子加速や電磁波・ニュートリノ放射が生じると考えられています。本研究では、大規模数値計算・レーザープラズマ実験・天体観測を駆使することで衝撃波での粒子加速や電磁波・ニュートリノ放射の効率を理解し、宇宙線加速機構と高エネルギー天体現象の解明を目指しています。