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堀江 健太 特任助教

堀江 健太

堀江 健太 特任助教

/ Kenta HORIE

Researchmap
  • 所属

    千葉大学 国際高等研究基幹 / 大学院医学研究院

  • 研究キーワード

    自己免疫疾患、T細胞、胸腺、胸腺髄質上皮細胞、T細胞選択、バイオインフォマティクス

  • 所属学会情報

    日本免疫学会

研究テーマ

生活習慣やストレスが及ぼす一次リンパ組織胸腺への影響

研究概要

私たちが日常生活の中で曝される環境変化は、時に身体的或いは精神的ストレスとなり様々な生理機能へ影響を及ぼします。特に免疫系への影響は、全身性エリテマトーデス、関節リウマチを始めとする自己免疫疾患や感染症など、さまざまな疾患の発症を助長しますが、そのメカニズムは不明です。 免疫細胞の一種であるT細胞は、私たちの免疫系の中でとても重要な役割を果たしています。このT細胞は、胸腺で育成され、「自己」と「非自己」の識別する能力を獲得します。そして、体の末梢において病原菌などの「非自己」を選択的に排除します。

このT細胞が自己-非自己を識別する能力を獲得するためには、胸腺の髄質領域に存在する上皮細胞が必須です。髄質上皮細胞が正常に機能しなくなると、自己組織に対して免疫応答するT細胞が産生され、自己免疫疾患を発症させます。ストレスは胸腺の機能を低下させる可能性があるため、ストレスに対する胸腺髄質上皮細胞の可塑性や可逆性を理解することは、自己免疫疾患を治療するために非常に重要となります。私たちは、実験科学的および情報科学的手法を駆使することで、生活習慣やストレスが胸腺へ与える影響を分子レベルで解明し、これらに付随した免疫疾患に対する新たな治療法及び予防法の開発を目指します。