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李 恩瑛 准教授

李 恩瑛

李 恩瑛 准教授

/ Eunyoung LEE

Researchmap
  • 所属

    千葉大学 国際高等研究基幹 / 災害治療学研究所

  • 研究キーワード

    糖尿病、糖新生、栄養学、生理学、インスリン、高脂肪食、脂肪分解、脂肪移植、胆汁酸、脂肪細胞、褐色化、組織幹細胞、分化、脂肪組織、熱産生、脂肪酸代謝、代謝恒常性、KATPチャネル、肥満、エネルギー代謝

  • 所属学会情報

    日本糖尿病学会、ヨーロッパ糖尿病学会

研究テーマ

臓器間ネットワーク解析を介した代謝疾患の病態解析

研究概要

現代社会では、西洋化された食生活や運動不足はエネルギー不均衡を誘発し、肥満、糖尿病、脂肪肝、動脈硬化などの生活習慣病の罹患率は増加の一途をたどっています。
私はこれまでの研究で、栄養素の過剰摂取や偏った摂取が各臓器に与える影響や、臓器間ネットワークの異常を介した全身の糖・エネルギー代謝の破綻を解析してきました。糖・エネルギー代謝とは、私たちが食事で摂取する炭水化物や脂質を体内で貯蔵したり、利用したりする生命応答です。その制御機構の破綻は、糖尿病、肥満症、さらに二次的に様々な疾患を引き起こします。そのため、そのメカニズムを解明する研究は重要と言えます。

これらの研究では、種々のオミクスデータ*を網羅的解析やメカニズム解析し、新しい分子やシグナルを特定し、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)や糖尿病などの生活習慣病の診断や治療に役立つバイオマーカーを探索することを目指しています。特に、高脂肪食による代謝破綻メカニズムの理解には、脂肪組織、腸管、肝臓、脳などの臓器間クロストークが重要であることが明らかになっています。
私は現在ケンブリッジ大学や中国の南京大学の研究者と共同研究を行っており、国際共同研究を通じて質の高い研究成果を世界に発信していきたいと考えています。

*オミクスデータ:ゲノム、トランスクリプトーム(RNA)、プロテオーム(タンパク質)を始め、メタボローム(代謝物質)や細胞内情報伝達ネットワークなど、生物学的なプロセスを網羅的に把握するために集められたデータのこと。これらのデータを網羅的に解析することで、生物学的な仕組みや病気のメカニズムを理解することができ、新しいバイオマーカーや治療法の開発につながることが期待されています。

李 恩瑛 准教授の 記事 / ニュースリリース