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所属
千葉大学 国際高等研究基幹 / ハドロン宇宙国際研究センター
研究キーワード
ガンマ線バースト、高エネルギーガンマ線、突発天体、チェレンコフ望遠鏡、ガンマ線天文学
所属学会情報
日本物理学会、日本天文学会、宇宙線研究者会議
研究テーマ
高エネルギーガンマ線やニュートリノを用いたマルチメッセンジャー天文学
研究概要
天文学は望遠鏡で見える光・電磁波の波長・エネルギーを拡張することで発展してきました。その中でも「高エネルギーガンマ線天文学」という分野は、短波長・高エネルギーなガンマ線を観測することで、宇宙の謎を解明するために注目されています。
高エネルギーガンマ線天文学は 、地上に設置された大気チェレンコフ望遠鏡という装置で、地球に届くガンマ線を測定するもので、この20年ほどで花開いた比較的新しい手法です。現在200あまりのガンマ線天体が発見されており、そのうちガンマ線バーストと呼ばれる天体は、2019年に高エネルギーガンマ線で発見されました。
さらに近年は光や電磁波だけでなく、別の粒子の情報を組み合わせて天体のことを調べる「マルチメッセンジャー天文学」と呼ばれる新しい分野が始まりつつあります。
千葉大学が中心となって進めるIceCube実験の高エネルギーニュートリノの情報などとガンマ線の情報を組み合わせることで、ブラックホールが生まれる瞬間の仕組みなど、新たな発見ができればと思っています。