第1回高品質遠隔医療シンポジウム(10/18)のお知らせ
生体および医療における色情報のデジタル化、記録および再現性に関する研究の促進、会員相互の交流および研究成果の社会還元を目的として1999年に設立されたバイオカラー研究会では、このたび第1回 高品質遠隔医療シンポジウムを開催いたします。バイオカラー研究だけでなく、バイオカラー研究の周辺領域の研究ご興味をお持ちの皆様は奮ってご参加くださいますようお願いいたします。
開催概要
- 開催日時:2020年10月18日(日)13:00〜16:50
- 会場:Webシンポジウム
(登録された方に参加方法をお知らせします。参加人数に上限があります。先着順90名程度) - 参加申込:参加者名、所属、メールアドレスを実行委員長 津村徳道 までお送りください。
tsumura(at)faculty.chiba-u.jp - 申込〆切:202010月16日(金)正午
- 主催:デジタルバイオカラー研究会
- 共催:千葉大学グローバルプロミネント研究基幹
- 詳細は、こちらをご覧ください
バイオカラー研究会・セカンドステージの趣旨
バイオカラー研究会は、1999年に、生体および医療における色情報のデジタル化、記録および再現性に関する研究の促進、会員相互の交流および研究成果の社会還元を目的として設立されました。要素技術からのアプローチと医療ニーズからのアプローチの双方から積極的に工学系・医学系の間の垣根をなくした学術交流の場を提供してまいりました。具体的には、肌や顔等のデジタルカメラ画像、大腸や肝臓などの内視鏡画像、組織標本の顕微鏡画像等における正確な色情報のデジタル化、記録および再現性に関する研究発表と交流に役立ってきました。特に、分光イメージングの隆盛時期であり、分光イメージングの生体および医療分野への貢献に関して工学系・医学系双方の分野の研究者が熱く語り合いました。その後、研究者の多くは、バイオカラー研究会の交流で得たものをもとに、各研究者の母体学会を主に活躍されています。
近年、バイオカラーの分野は、計算資源の増大・高度な信号処理手法の発明などから、飛躍的に関連分野が発展し、ヘルスケア・医用分野に大いに貢献することが期待されています。具体的な例を挙げると、カラービデオカメラによる心拍数・呼吸数・酸素飽和度などの非接触バイタルセンシングがあります。この技術は。本バイオカラー研究会で成果報告されてきた、肌カラー画像からヘモグロビン成分を抽出する技術を、動画像に応用したものです。ヘモグロビン成分のわずかな時間的な変化から、バイタルを計測する際に重要な脈派を正確に計測することを可能としています。パルスオキシメータのような接触型の計測機器と異なり、容易にヘルスケア・医用分野でバイタル情報を計測することが可能であることから、大規模コホート研究成果に基づいた人工知能によるビッグデータ解析との親和性が高く、ヘルスケア・医用分野に新たな変革を起こすと期待されています。他の例としては、遠隔医療が法制度化されたことから重要性を増している、顔色・質感再現とその診断支援技術の開発、特殊光による内視鏡画像処理、組織標本のデジタル染色等、バイオカラーの分野は全体として躍動的に成長しつつあります。しかし、各研究者が各母体学会において活動するケースが多いため、十分なバイオカラー研究者間の相互の交流および研究成果の社会還元が実現されていません。
そこで、バイオカラー研究会・セカンドステージとして、第1回 高品質遠隔医療シンポジウムを開催したいと思います。今回は、招待講演のみとなりますが、今後、本シンポジウムでは、各研究者の既発表の研究内容であっても、会員相互の交流および研究成果の社会還元を目的とするという本会の趣旨に合致した内容である場合には、本シンポジウムで発表することを可能とします。また、上記で紹介したようなバイオカラー研究だけでなく、バイオカラー研究の周辺領域の研究も大いに歓迎いたします。