南極ニュートリノ観測実験の国際会議が千葉大学で開催
2019年9月16日〜20日まで、南極ニュートリノ観測実験IceCubeの国際会議「IceCubeコラボレーションミーティング」が開かれ、国際研究チームが千葉大学に集いました。同チームには、千葉大学のハドロン宇宙国際研究センターが参画しており、吉田滋センター長がこの国際会議を主催しました。参加者は、IceCube実験に参加するメンバー全員の3分の2にあたる約200名の研究者たちで、世界11カ国38機関から来日しました。
吉田センター長は「IceCube実験に参画して17年、ようやく日本で会議を開催することができ、たくさんの共同研究者に参加して頂くことができました」と述べています。
会議の開催期間中、浜松ホトニクスの工場視察も行われ、参加者らは、2022年から南極に送られる予定の次世代検出器D-Eggで使われている光電子増倍菅(PMT)を見学しました。その他、科学コミュニケーションのワークショップも開催され、漫画を通して素粒子物理学を伝える秋本祐希博士による漫画の実演や、千葉大学のLu Lu研究員による拡張現実アプリが披露されました。会議の後半では東京でのバンケットが開かれ、Lu Lu研究員は、IceCube実験を一般に広める活動が評価され、同チームより表彰状が授与されました。
次の会議は来年5月にベルギーのブリュッセルにて開催される予定です。
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