2019年度戦略的創造研究推進事業（CREST）に尾松孝茂教授の研究課題が採択
千葉大学グローバルプロミネント研究基幹・研究部門「キラルな光で拓く革新的物質科学」を率いる尾松孝茂教授の研究課題が、2019年度戦略的創造研究推進事業（CREST）の一つに採択されました。本事業は、科学技術振興機構が実施するもので、「独創的原理に基づく革新的光科学技術の創成」という研究領域において、今年度の採択率は4.8%でした。
尾松教授は、2019年10月〜2025年3月までの5年6ヶ月の期間、「光渦が拓く超解像スピンジェット技術」という研究課題で、新しい応用分野への光科学技術の創出を目指します。「超解像スピンジェット」とは、高粘度粘膜に光渦を照射すると、粘膜が自転しながら光渦の中心に集まり、レーザー集光径の1/10以下の極細の連続的な物質の流れへと構造化する現象を指します。
この現象を応用することで、金属・半導体・磁性体などはもちろん、既存技術ではパターニングが難しい物質でも超解像でパターニングできることが期待されます。尾松教授は、「これまでの基礎研究を元に、独創的で革新的な光科学技術の創出につなげたい」と述べています。