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下馬場朋禄教授、日本学術振興会賞を受賞

2020年2月18日、工学研究院の下馬場朋禄教授が、優れた業績を挙げた若手研究者を表彰する日本学術振興会賞を受賞しました。対象となった業績は、「コンピュータホログラフィの原理に基づく3次元情報処理」です。

第16回日本学術振興会賞を受賞した下馬場朋禄教授
第16回日本学術振興会賞を受賞した下馬場朋禄教授

日本学術振興会賞は、卓越した研究業績を上げ、今後世界をリードすることが期待される若手研究者を表彰するもので、授賞式は東京・上野の日本学士院にて開催されました。

下馬場教授は、これまでコンピュータホログラフィの研究に従事し、特にホログラムを再生するための高速演算アルゴリズムの開発を進めてきました。同研究室で開発したホログラフィ専用高速計算機HORN-8は、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて、光の強度を調整する計算方式を採用したもので、その成果は国際科学誌Nature Electronicsの表紙を飾りました。

 第16回日本学術振興会賞式での下馬場朋禄教授 第16回日本学術振興会賞式での下馬場朋禄教授

日本学術振興会賞の受賞理由として、「下馬場氏のこれらの成果はホログラフィ分野の規模、速度の記録を塗り替え、3次元テレビ、プロジェクタ、3次元顕微鏡の実現に向けてのブレークスルーになると期待されている」と講評されています。

今回の受賞にあたり、下馬場教授は次のように述べています。「今回の受賞は恩師でありHORNシリーズの創始者である工学研究院・伊藤智義教授のご指導をはじめ、研究室の皆さんのこれまでの成果の積み重ねが認められた ものだと大変嬉しく思っています。引き続き、研究室一同、ホログラフィの発展に寄与できるよう、研究に邁進していきたいと思います」

下馬場朋禄教授 学内で受賞報告を行う下馬場朋禄教授(中央)、徳久剛史学長(右)、関実理事(左)と。

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論文情報

[1]  Takashige Sugie, Takanori Akamatsu, Takashi Nishitsuji, Ryuji Hirayama, Nobuyuki Masuda, Hirotaka Nakayama, Yasuyuki Ichihashi, Atsushi Shiraki, Minoru Oikawa, Naoki Takada, Yutaka Endo, Takashi Kakue, Tomoyoshi Shimobaba and Tomoyoshi Ito, “High-performance parallel computing for next-generation holographic imaging”, Nature Electronics, vol. 1, pp.254-259, April 2018, pp. 254–259, doi: doi.org/10.1038/s41928-018-0057-5 [Preprint Version is in Chiba University Repository: https://opac.ll.chiba-u.jp/da/curator/105754/]