小学3年生30名が生き物の特性について研究者と議論
2019年11月11日、千葉大学教育学部附属小学校の3年生30名が、工学部松韻会館での展示「生き物を観る・知る・真似る」の見学のために来学しました。このクラスでは、総合的学習の時間を使って、生き物を観察して未来の社会に活かすための学習を続けており、これまでトンボなどの昆虫を観察してきました。
当日は、子ども達が紙芝居形式で各自の調べ学習の成果を発表し、中田敏是助教・大学院生3名と一緒に、昆虫や鳥の特性について議論しました。子ども達からは、「昆虫が一秒間に羽ばたける回数が多いのはなぜ?」と質問が挙がり、中田助教が「小さい昆虫ほど体が軽く、たくさん羽ばたくことができ、蚊の場合は一秒間に600回も羽ばたける」と答えると、驚きの声が上がりました。
見学ツアー実施後のアンケートでは、「生き物が「生きる」を大切にしてると思った」という感想も見られました。
今回の見学ツアーを担当した中田助教は「子ども達の視点は我々が目指している生物規範工学と全く同じで、研究者仲間が増えたようで嬉しく思います。引き続き子ども達からの発信を楽しみにしています」と述べています。
また、修士課程2年の小泉咲人君は「子ども達との触れ合いを通じて、様々なことに興味を持ち、新しい発見に喜びを感じていた幼い頃の自分を思い出しました。好奇心を大切にして、今後の研究を進めて行きたいです」と話しています。
附属小学校ではこの後、12月の文化祭にて、生き物の特性と活用方法について、学習の成果報告が行われる予定です。
関連情報
- 「生き物を観る・知る・真似る」展、開催のお知らせ
※展示は11月15日(金)をもって終了致しました。沢山のご来場ありがとうございました。